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α900 守られた市場への挑戦 [カメラ]

2008年は、僕のデジタル一眼レフカメラデビューの年であります[わーい(嬉しい顔)]
某1兆円企業の専務殿還暦パーティで知ってしまった一眼レフカメラの描写性能で、僕が一眼レフカメラにはまりました。
3月に納品されて7ヶ月目に入り、それなりに一眼レフカメラの機能と特徴がつかめてきました[るんるん]
その一眼レフカメラの市場では、ニコンとキヤノンがシェア争いをしていて、そこに旧ミノルタ陣営で新参のソニーが参入してきたのは、皆様ご承知の通りかと思います。
僕は、息子を見たまま美しく残したいことから、どうしても可動式ライブビュー機能が必要なので、ソニーα350を買ってしまったわけです。2008年9月現在においても、この機能があるのはOLYMPUS以外にα350/300しかないのです[揺れるハート]
しかし、使っていくうちに、当然、経験と知識が溜まってきます。そして、今、僕のα350で、とても困ってることを解決するためにレンズを含めたオプション関係の購入を続けています・・・・まさに泥沼[がく~(落胆した顔)]
まだまだ発展途上ですが、これから一眼レフを考えてるパパ&ママの為に、その経験と知識を披露していきたいと思っています[わーい(嬉しい顔)]

今回は、α900というソニーにとって最高峰のカメラが発表されたので、これらに纏わる僕の意見を述べたいと思います[ひらめき]
フィルム一眼レフカメラのころは、35mm版という大きさが基準だったようです。今のデジタル一眼レフカメラは、「APS-C」というサイズが基本のようです。これは、フィルムカメラの頃からあった規格のようです。APS-Cサイズの1.5倍が35mmと考えてよさそうです。
デジタル一眼レフカメラの場合、この35mm版にすることが1つの技術的目標だったようで、3年程前からすでにキャノンやニコンがプロ用として70万円以上の金額で販売されていたようです。それでもプロはフィルムカメラをメインで使っていたそうですが・・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

そして2008年、一般消費者向けに35mm版のデジタル一眼レフカメラが、ニコン・キヤノン・ソニーから発売されました[わーい(嬉しい顔)] カメラファンにとっては、興奮の年ではないかと思います。高級パソコン並みの30万円程度で、今まで70万円ほどしたプロ用のデジタル一眼レフカメラが手に入るのです。約3年間、キヤノン・ニコンが粗、独占していた市場のようです。ここにソニーがミノルタ買収後、やっと参入して来たのです。それも、今までの業界価格の半値以下での参入です[たらーっ(汗)]
多少の機能差は、各メーカあるにせよ、ニコン・キヤノンから見れば、とうとう来たか[あせあせ(飛び散る汗)]と思ってるのではないでしょうか? ソニーによるミノルタのカメラ事業の買収が、本当に成功する試金石と言える製品の投入です。これはカメラファン以外でも、ビジネス上、非常に面白いものがあるといえます。

僕が知っているソニーと言う会社は、「記録する」「見る・聞く」にものすごく拘りをもった会社かと思います。録音機からソニーの飛躍が始まり、業務用ビデオ、トリニトロン方式のテレビ、ベータビデオ、WalkMan、CD、MDと世界に新しいメディアを生み出してきた会社です[ぴかぴか(新しい)] ビデオ戦争にVHS陣営に負けながらも、CDで市場を一手に取ってしまう強いソニーでしたが、ここ10年では、東芝連合のDVD規格戦争に破れ、AppleのiPod、トリニトロンへの拘りから薄型テレビの参入の遅れなど、デジタル化への対応が遅れたために、厳しい時代を過ごしていたかと思います。そして、いつでも独自の規格に拘りを持っているため、周りからの指示を得られず、市場が取れないので苦しんできたと思います。

別の見方をすれば、反面、大きな買収案件では、結果として成功をしているように見えます。映画会社のソニーピクチャエンタテイメント等は、いろいろ厳しい期間を乗り越えて成功したと思えます。ブルーレイもベータビデオやDVDに苦い経験があったからブルーレイの成功に導いたと思えます。特にベータの失敗で、映画会社の買収を決断したという話を聞いたことがあります。ブルーレイも大手映画会社であるソニーグループだから東芝陣営を圧倒できたかと思います。

また、後発で参入したゲーム機の世界・・・・PlayStationは、僕の記憶によると、たしか当初、任天堂と提携をして参入する予定が、ソニーはCDと次世代メディア(たぶんDVD)、任天堂が独自のカートリッジ方式で歩み寄らず、結局提携が破談し、現在のゲーム市場になったかと思います。ソニーは、ハードスペックに拘り、任天堂はゲーム本来の楽しさを追及した結果、PlayStation3では、残念な結果になっていると思います[たらーっ(汗)]

カメラは、コンパクトデジタルカメラでソニーは世界首位だったところ、キヤノンに抜かれて数年が過ぎました。キヤノンの立場から見れば、「カメラはキヤノン」という自負が必死になった結果かと思います。かたやソニーは「記録」に拘った企業です。当然、首位返り咲きのために躍起に製品を投入しています。その結果、かなり僅差になってきています。

そのような背景の中、カメラの本流、デジタル一眼レフカメラ市場において、ミノルタから事業を買い取り、新規参入をして3年が経ち、α900というハイアマチュア向けの本格的な製品を出してきました。事業買収と新規参入、そしてソニー本体からの製品としては初めての試みではないでしょうか?

ここで各社が、2008年7月から現時点までに発売した製品の発売順で、

ニコン  D700 35mmデジタル一眼レフ 1287万画素数、高感度、連写、低ノイズ
ニコン  D90 APS-Cサイズデジタル一眼レフ 1230万画素、高感度、低ノイズ、動画撮影機能
キヤノン EOS50D APS-Cサイズデジタル一眼レフ 1510万高画素、高感度、低ノイズ
ソニー  α900 35mmデジタル一眼レフ 2400万画素、100%ファインダー、高感度、連写
キヤノン EOS5DMark2 35mmデジタル一眼レフ 2110万高画素、高感度、低ノイズ、動画撮影機能

となります。

どうも、昨年からニコンが中級機からハイアマチュア向け製品を投入しまくり、一眼レフの市場でキヤノンを抜いたそうです。コンパクトデジタルカメラでは、ソニーがキヤノンを猛追して僅差になっています。キヤノンから見れば、上から下から攻め込まれているように見えます[ダッシュ(走り出すさま)]

一昨年前にα100をソニーとして初めてデジタル一眼レフ市場に参入し、昨年11月、α700という中級機を発売、今年3月、初心者向けにコンパクトデジタルカメラと同じような使い方ができる一眼レフα350を出し、続いてα200/300と初心者向けを出してきました。そして、α900というニコン・キヤノンを凌ぐ、現時点最高の高画素・100%ファインダーというデジタル一眼レフカメラの基本機能を強化してハイアマチュア向けの高級機を投入したのです。

一眼レフの市場は、伸びています。特に中高年には人気があるようです。僕も、その一人です。美しく残すというのは、とても楽しいです[るんるん]

カメラ本体のことをボディと表現しています。一眼レフカメラのシェア争いでボディの新製品ラッシュですが、僕の7ヶ月の経験で言えることは、美しく残すためには「レンズ」が良くないといけません。というより、レンズがよければ初心者向けボディでも、ものすごく美しくとることができます。ソニーは、ニコン・キヤノンより、3年のブランクがあり、レンズが圧倒的に少ないイメージです。ミノルタ時代のレンズが使えますが、最新型のボディを考えた場合、レンズ強化が急務と思えます。ただ、このレンズが、一眼レフカメラの市場において、メーカの甘えを許したと言っても過言ではないと思います。
何故なら、各社、ボディにつけられるレンズは、それぞれ違い、標準化されていないのです。マウントと言われる部分ですが、ニコン用、キヤノン用、ソニー用とそれぞれ違うので、レンズ資産があるユーザは、ボディメーカを変えることが経済的に厳しいものです[ふらふら]

伸びない市場であれば、各メーカはレンズ資産を武器に、製品開発に時間をかけられ、確実な収益が守られます。ニコン・キヤノンの2大メーカによるレンズ資産で守られた市場に対して、デジタル一眼レフカメラの市場が増加傾向で、そこに新規参入のソニーが製品ラッシュです。今まで、ニコン・キヤノンは、利益を出しやすい構造だった市場が、無くなった年でもあるかと思います[がく~(落胆した顔)]

ソニーは、レンズについてミノルタから引き継いだGというレンズを大事にしているようですが、一方でビデオカメラから付き合いの深いドイツのレンズメーカ「ZEISS」と手を組み、ソニーαレンズ純正として販売しています。これは、カメラファンにとって非常に憧れを持たれるZEISSを純正に組み込んだことで、ニコン・キヤノンユーザにもαを欲しくさせる武器になっているようです。たぶん、今後、Gレンズの強化をはじめ、ZEISSレンズをαレンズとして市場に出していくでしょう。そして安価な高級ボディでニコン・キヤノンユーザを揺さぶってくるのでしょう。

ソニーが一眼レフ市場で上位に食い込んでいく為には、上記のような戦略だけでなく、たぶん、半年に1回、製品を投入してくると思います。迎え撃つニコン・キヤノンも同じく製品を投入してくるでしょう。今年の新製品も、各社、すごい勢いがありますが、それが過激になると予想しています。

たぶん、パソコンと同じく、半年に1回には新製品が投入され、毎年、既存製品が入れ変わっていくと思います。
ユーザは、いつ製品を買えばいいか分からなくなってくると思います。

今まで、守られていた市場が、ユーザの増加で市場が盛り上がり、眠っていた、ミノルタがソニーになって参入してきました。これは、ニコン・キヤノンにとって、トンでも無いことだと思います。

ソニーの連結売上は約9兆円、ニコンは連結約1兆円、キヤノンは連結4兆5千億円、PentaxはHOYA参加になり、HOYAグループでも1兆円に届きません。守られて利益を確実にできていた市場に9兆円企業の参入です。
すでにソニーは、「カメラはソニー」とHP上で言い始めました。一眼レフカメラを手に入れ、記録に拘る企業が、今まで利益が出しやすく、レンズ資産で守られた市場にデジタルと伝統レンズメーカZEISSを武器に参入です。デジタル化に遅れて苦しんだ9兆円企業の参入です[グッド(上向き矢印)] おまけに一眼レフカメラの市場20%が目標だそうです。なるほど・・・だから物欲に飢えている中国市場にα900を先行発売することでシェアUPを狙ったのでしょう。たぶんこれから全ての高級デジタル家電は中国からというのが流れかと思います。なんせ日本人の大金持ちが300万人と言われています。ちなみに中国人の大金持ちは3000万人[がく~(落胆した顔)] 東京都民より多いのです[exclamation&question] 地球人口の1/5は中国人です。中華料理屋は、世界中どこでもあります。物欲に飢えた中国をおさえることができたら、シェア20%も意外と近いかも知れません。

デジタル一眼レフカメラの明日はどうなるのでしょうか[わーい(嬉しい顔)]

僕は、良いときに一眼レフカメラを趣味にしました[るんるん] いろんな意味で楽しみです。
とりあえず、僕は、α900を予約してません。何故なら、来年春までには、かならず、新製品が出てきます。予想ではα700の前後のラインナップで出てくると思います。新年度の前あたりで、かならず出てくるでしょ[わーい(嬉しい顔)]
なので、僕は、良いレンズ集めをしておきます。良いレンズは腐らないし、ボディよりずっと長く使えます。おまけに素材の単価が上がっているので、良いレンズは買えるときに買っておいた方がいいと思います。
あっ[exclamation&question]レンズ集めをさせるメーカの罠かも[がく~(落胆した顔)]

とりあえず、高級レンズで可能性を探るために僕は、フィルムカメラに手をだそうと思います[わーい(嬉しい顔)]


To be Continued
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