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情報漏えい・・・ソニーさんが忘れた設立趣意書 [政治・経済]

やってしまったソニーさん・・・
グループ全体で1億人を超える個人情報漏洩事件は皆さんご存知かと思います。
ハッカー軍団「アノニマス(Anonymous)」という正体不明のグループが仕掛けたという噂があるようですが、まだ事実は分かっていないようです。
もし、この「アノニマス(Anonymous)」がやったのであれば、なぜ?ということですが・・・

噂で出ているのが、Apple社の「iPhone」をハッキングして自由にソフトをインストールできる技術「ジェイル・ブレーク(ろう破り)」を開発していたことで有名なハッカーのジョージ・ホッツ君が、なんとPlayStation3上で、独自で開発したソフトを動かすようにできるプログラムを開発してしまい、ブログで一般に公表してしまったのです。

これは、技術的にすごいことで、「アノニマス(Anonymous)」のメンバーから見れば神に近い存在なわけですが、そのホッツ君をソニーさんは知的財産権侵害で訴えたほか、ホッツ君のウェブサイト、ツイッターのアカウントなどにアクセスした人物を明らかにするため、IPアドレスの公開を連邦裁判所に請求しちゃい、おまけに裁判所は、これを認めてしまったのです。
その結果、ネット上におけるホッツ君のお友達関係は丸裸にしてしまったんですね。

こうなれば、ハッカー軍団「アノニマス(Anonymous)」は、怒り心頭で、ソニーさんに宣戦布告をしていたわけで、それで「アノニマス(Anonymous)」がやったのでは?という噂が出ています。

ソニーさんは見事にハッカーから自社の知的財産を守ったのですが、その代償は、とても高いものになりそうです。
おまけに、最近、EUあたりで数名逮捕された関係で、ハッカー達から復讐予告が出ています。
サイバー戦争の幕開けかもしれません。

そういえば、Appleさんはどうでしょうか?
実は、ジョブス君は見て見ぬふりなんです。
ジェイル・ブレークされても、素知らぬふりで、とりあえず、最新バージョンで対策はするのですが、その他は何もしないのです。
ただ一言・・・
「ジェイル・ブレーク(ろう破り)」したiPhoneはサポートしませんよ」

つまり、やりたい奴は勝手にしろよ、でも、それを利用したユーザは、Appleは何もしてあげないからというジョブス君のメッセージなのです。

この「やりたい奴は勝手にしろよ」というメッセージがハッカーにとって最高の言葉なのです。
これにより、ジェイル・ブレークするiPhoneは増えていますが、反対にApple社に関係なく、色んなソフトが誕生しています。
結果として、iPhone、iPad用のアプリケーションがどんどん増えているのです。
しかし、ろう破りした製品はApple社は知らなーいって言うのがルールです。
だから勝手にジェイル・ブレークしたユーザがウィルスに感染しても、Apple社は何もしなくていいのです。

PlayStation3はどうでしょうか・・・
発売当初、なんと有名なLINUXが動いたんですね。
残念ながら、今は動かないようにしてしまったんです。それでホッツ君が、ジェイル・ブレークしてしまったというわけです。

LINUXは皆さんご存じの通りリーナス・トーバルズ君がUNIXをベースに開発したOSです。
すべて公開(Open)して、世界中のプログラマーが自由に拡張してきて、現在に至っています。
GoogleのAndroidも、このLINUXをベースにしているのは有名ですね。
ちなみに、リーナス・トーバルズ君は俗に言うハッカーなのです。
あのビルゲイツ君もハッカーだったのは有名な話で、ハッカーって良いイメージが無いかも知れませんが、悪い人の意味ではなく、
コンピュータや電気回路一般について常人より深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題をクリア(なかったことに)する人々のこと。
とWikipediaに書かれています。
ハッカーは、自分の技術で金銭を要求することはなく、ひたすら技術を追いかけているのです。
リーナス・トーバルズ君は、特別なお金持ちではありませんが名誉を手に入れました。
ビルゲイツ君は、ビジネスの世界に転身し世界一のお金持ちになりました。

そして、リーナス・トーバルズ君が始めたLINUXは、色んな物に採用され、あらゆる物でLINUXが使われています。
ハッカーがいなければ、今の素晴らしい製品は生まれてこなかったと言っても過言ではありません。

ソニーさんが、知的財産権でハッカーの中でも神と崇められるジョージ・ホッツ氏を訴えた事は、
ハッカーにとって自由と技術の進歩を否定したことと同じ意味になってしまったのです。
PlayStation3でネット配信を利用した音楽・映像・アプリケーション等の様々なソフトコンテンツをソニーさんが提供するPSNやキュリオシティで縛るために、余計なソフトをPlayStation3に入れて欲しくないわけですね。
その余計なソフトができてしまうと、販売したソフトコンテンツがコピーされてしまう可能性が高いから、あらゆる手段で守りたかったのかと思います。

自社のコンテンツビジネスを守りたい、そしてコンテンツでユーザを縛りたいわけです。
コンテンツビジネスは、著作権をしっかり管理しなければなりません。
音楽・映画・ゲーム等々のソフトをしっかりおさえているソニーさんの立場からは当たり前かと思いますが、

でも、待ってください。[手(パー)]
ソニーさんは、今まで、この著作権と戦って大きくなったんじゃありませんか[exclamation&question]

ソニーさんは、テープレコーダを生み出しました。
これで、コンサートの演奏を録音して、何度も聞けるようになりました。

そしてラジカセ(かなり死後ですが)で、ラジオから流れる音楽をカセットテープに録音して何度も聞けるようになりました。
更にはウォークマンで、音楽を外に持ち出せるようになりました。

このウォークマンの普及がレコードレンタル店を増やしたと言っても過言ではないですね。
これは、著作権侵害でもめて、個人で楽しむ上では問題なしになり、レコードレンタル店が
レンタル料の一部を著作権料として納めることで決着がつきました。

更には、テレビ番組の録画できるビデオを開発しました。
それでアメリカで著作権をめぐる裁判になり、ソニーさんは勝訴したのは有名な話です。
これは、個人が楽しむ上で、録画して見ても問題無しってことです。
ソニーさんが裁判で頑張って勝利できたから、今のDVDやBDレコーダがあるんですよね。

今までのソニーさんは、ユーザに権利を認めてきたというか、ユーザ視線で、ユーザが喜ぶことをやってきていますが、時代が変わって、今回のことは、どうなんでしょうか?
たしか、ソニーさんの設立趣意書(←クリック)は、これでしたよね。
そして、僕も大好きな言葉ですが・・・

真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設

設立趣意書に書かれている、この言葉はすごいです。
これがあるから、テープレコーダ、トランジスタラジオ、ラジカセ、ウォークマン、ビデオ、トリニトロン、CD,MD等々世の中になかった製品というか文化を創りだしてきたんですよね。

そして、生まれた製品は、ユーザに音楽と映像の自由と楽しさを教えてくれました。
著作権者にとってたまったもんじゃないですが、とにかくユーザは爆笑できる製品でした。
今回のこの事件を見て、昔のソニーさんとはまったく違う発想のようです。

何故なんでしょうか?
大賀会長の後、出井君がソニーを引っ張りましたが、その頃からおかしくなったような気がします。
現在のストリンガー君、そして次期TOPと言われる平井君はじめその他約数名・・・
どの人も技術畑ではないようですね。

当分、昔のソニーさんに戻れそうに無いと思うのは僕だけでしょうか?
やはり、ソニーさんのTOPは技術がよく分かり、技術者にとって最高の物を引き出せる人でないとソニーさんでは無いような気がします。

すでに半分以上、他社製の部材で作られるソニーさんの液晶TV・・・
ストリンガー君は、これに拘っていますが、家の居間にドカンと液晶TVあっても
SONYというブランドなんか誰も気にしていないと思うのですが、どうでしょうか?
でも、居間にドカンとあるから拘っているんでしょうね。意味が無いと思いますが・・・

それよりも、これから市場が爆発的に増えるタブレット端末に力を入れた方がいいのでは?
と思ってるのは僕だけでしょうか?
ソニータブレットって出すようですが、あれは絶対に売れないと思います。
だって太いでしょ。
今、薄さ・軽さを競っているのに、太いの出しても、誰も持ってくれないと思います。

せっかく、画面・カメラ・音楽・ゲーム・PC・バッテリー・OS・ネットとソニーさんがそれなりに強いところ沢山あるので各部門から先鋭技術者集めて、創れば、素晴らしい物ができると思いますが、あのデザインを見ると、ある一部の部署が開発した製品でしょう。
アピールする機能が全然なかったですね。
どのくらいの人が、欲しいと思ったでしょうか?
もう一度言います・・・今のソニータブレットは絶対に売れません。

このソニータブレットこそ、設立趣意書に従い、全てのソニーグループで創るべき製品です。
そして、これを持ったユーザは、ソニーが管理するソフトコンテンツ(音楽・映像・ゲーム等)が安価に買えるとか特典を与えることも可能です。
当然、ソニーさんのソフトコンテンツは、他社タブレットでも普通に売ればいいのです。
それが、Apple社との差別化でしょう。だってApple社はコンテンツ持ってないでしょ[るんるん]
更には、ハッカーが喜ぶように、Androidでもよいし、独自OSでもよいので「ジェイル・ブレーク・ろう破り」を楽しんでもらっても良いのではないでしょうか?
どうせなら、PlayStation3のOSをベースしても良いかも知れません。
そこから、また新たな可能性が出てくると思います。
ハッカーも味方につけてしまえばいいのです。

僕だったら買うかも知れないソニータブレットは
有機ELの画面でも良いし、とにかく一番美しく表示できる画面。
画像処理エンジンBIONZを搭載。
操作画面は、iPad風にPlayStation3やPSPのインターフェースを組みあわせる。
音楽再生はウォークマン品質で。
映像はAVCHDとMP4.
カメラのレンズはGレンズ、そして撮像素子はサイバーショットと同じか、できればAPS-C。
ゲームは、PSPやPlayStation1/2のソフトが動作可能。
電子書籍はReaderと互換性。
TV電話機能。
TVと無線で接続できるオプションを準備。(ソニー製ならTV本体に標準装備)
ゲーム機・携帯電話はじめα・HandyCam・WalkMan等のデバイスと接続。(どうせなら他社製もOK)
それらデバイスを管理・操作可能。(ここ大変重要です)
それらの管理ソフト(PMB等)を標準装備。
映像編集ソフト(動画・写真(RAW含めて))標準搭載。
当然、WiFiはじめネットの対応。

まぁかなり盛り込んでいるので、いくつかは外付けオプションでもいいかと思いますが、こんなタブレットだと、ネットと家電を単に結ぶのではなく、すべてのデバイスとソフトコンテンツのハブ的な役割になると思うんですよね。
もうPCがハブではなく、タブレットで、電源ONしたら、すぐに色んな物と繋がり楽しめる世界だと思います。

どこまで実現できるか分からないけど、これだけタブレットで対応しちゃえば、どれだけユーザは楽しませてもらえるでしょうか・・・
少なくとも、ソニーユーザであれば、iPadより欲しいと思いますよ。

そして、ソフトコンテンツは、ゲーム・音楽・映画・書籍等々いっぱいあるじゃないですか。
それらを、ソニータブレットなら安価に買えるようにしておけばユーザは大喜びです。
当然、他社のコンテンツも買えるようにしておけばいいし、Amazonをはじめ色んなところから買えるようにしておけばいいと思います。Apple社との違いを明確にするため、ソフトコンテンツを自社販売網だけで提供するのでなく、すべてのサイトと繋げることはもちろん、すべてのデバイスと繋げることが重要と思います。

Apple社になくて、ソニーさんにあるものは、いっぱいあります。
ノウハウも沢山あるはずです。
何故活かせないのか・・・たぶん経営者が本来のソニーではないのです。
だからこそ、今こそ、ソニー本体でかつ技術が分かる人をTOPになるべきです。
想像ですが、7兆円企業のTOPになるために、平井君はじめ候補者が社内で戦ってるだけかと思います。その中で、海外で暮らしていた平井君とストリンガー君が意気投合した程度で次期TOP最有力候補者になったのでしょう。でも、情報漏洩で出鼻を叩かれましたし、売れないソニータブレットを平井君が発表してしまいましたので、もしかしたら、近いうちに残念な結果になるかも知れません。
ついでを言えば、平井君が、SCEのTOPになって、赤字を無くした程度で、何か新しい物を生み出した気配は感じません。
やはり、本家本元からTOPを出すべきかと思います。

ソニーさんが狂い始めたのは、たぶんATRACという独自で著作権ガチガチに縛った、デジタル音楽フォーマットからではないでしょうか?
その上、出井君というパフォーマンスだけの経営者のセットですから、事態は最悪だったかもしれません。

デジタル音楽は、今では当たり前ですが、ほんの10年ほど前は、オーディオがPCに奪われそうになってきて、かなりの焦りがソニーさんにあったのでしょう。
レコード・テープから、CD・MDとなって結局はMP3再生機・・・誰でも作れてしまう物です。
この流れの中、妙にPCを意識しすぎて、ATRACというフォーマットに力を入れてしまったばかりにApple社のiPodにボコボコにされてしまいました。
MP3を最初からWalkManでしっかりやっていたら、こんな結果になってなかったかも知れません。

常にApple社は、Openな姿勢で、iPodをものすごいスピードで普及させて、iPhone・iPadを生みました。
iCloudの発表で、PCを中心にした製品構成を、全て同列に扱う方針転換をしたのです。
もうPC中心の時代ではなく、タブレットやスマートフォンもPCと同列というのがメッセージです。
よく見てください。iCloudとPSNやキュリオシティとは、何が違うのでしょうか?

ソニーさんが全て、先にやっていたような気がしますが・・・
Closeな姿勢をユーザに要求したため、Apple社にやられてたので、今回もやられてしまいそうですね。

ソニーさん、早く目を覚ましたほうがいいですよ。
タブレットは、本来のソニーさんへ導いてくれるデバイスです。というより、総合力で絶対に本来のソニーに戻れるデバイスなのです。本当の力を見せられる素晴らしい創造物です。
Apple社がはじめたから、プライドが許さないかもしれませんが、そこは時代が違います。
ユーザが求めているのです。
井深さん盛田さん大賀さんなら、今のソニーさんをどのように導いていたでしょうか?

今の液晶TVなんかどうでもよくて、Panasonicさんと合併してサムソンと戦ったほうがよいかと思います。
そうすれば、サムソンに勝てることができます。
ソニーさんがすべきことは、次世代のTVではないでしょうか?
たぶん、紙みたいなペラペラのTVになるのでしょうから、その技術をタブレットに活かせば良いかと思います。

真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設

ユーザが喜ぶ楽しい物をつくりましょうよ、ソニーさん。

NEXが成功したのは、EマウントをOpenにし、他社製レンズを楽しめるようにしたからだと思いますよ。それでキヤノン・ニコン等の他社ユーザから指示されたと思います。だから成功したのは明白ですね。

ソニーさん、ユーザにOpenな環境をあたえましょうよ。
技術にOpenな環境を与えましょうよ。
ハッカーを味方につけることが、どれだけ大事か・・・世界平和にもつながります。
自爆テロと同じくらい狂気になったハッカーほど、怖いものはありません・・・
だって、このネット時代ですから、本当に恐ろしく感じます。

生意気言いましたが、管さんと同じく、かなりKYなソニーさんなのであえて一言述べました。
だって、政治は、子供騙しのような事を言って総理にしがみつくことを平気できるのが現実です。
ビジネス世界くらい、見事な日本をみせましょうよ。
あのジョブス君は、創業時、ソニーみたいな会社になりたいと言っていました。
もう一度、言わせてやりましょうよ。

約1年前、トヨタさんは、リコール問題で妙な難癖をアメリカの政府・マスコミ・国民からつけられて、議会に呼び出しされてしまいました。
英語が堪能なのに、あえて日本語で議会で証言しました。
アメリカにいる従業員と泣きました。
言い訳をしないで、ひたすら品質を追い求めてきました。
そして、今、創業家のTOPが見事に苦難を乗り越え、アメリカのマスコミに謝罪させ、さらにレクサスが品質NO1として評価されたのです。
これは、トヨタ社の企業理念である豊田綱領をしっかり今のTOPが理解できていたからだと思います。理解していなかったら、言い訳タラタラでこんな結果を出せていなかったと思います。

かっこいいです~章男さん[揺れるハート]

政治では、本当に恥ずかしい首相が2人も続きました。もうどうしようもない嘘つき2人です。
せめて、経済では、日本の文化・強さ・かっこよさをみせましょう。

ソニーさん目覚めてください。もう、そろそろいいでしょ・・・

そして、日本がんばろう!

創業の こころざしほど 良薬なし


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